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Mastodonの「自由」を担保するもの

Aug. 21, 2018ITMastodon

Mastodon が再びブームを迎えています。実は私も一時期 Mastodon から離れていましたが、Twitter API の仕様変更などを期に、Mastodon の自分専用インスタンスを建てて移住しました。

Mastodon の強みの一つとして「自由」であることが挙げられますが、これはどういうことなのでしょうか。今日は、Mastodon の自由について考えてみたいと思います。

Mastodon は本当に「自由」なのか

某巨大インスタンスでは、あるユーザーがサイレンス(ローカルや連合タイムラインに表示されなくなる。ただし、フォロワーのホームには表示され続ける。)されたことについて、賛否両論あったようです。

Twitter から移住してきた人(私もその一人ですが)には、Twitter Streaming API の廃止やその他の仕様変更を受けて移住してきた層(おそらくエンジニアが多いです)もいますが、同時期に行われた大量凍結(凍結祭りなどと呼ばれます)を恐れて自由な発言ができる場所を求め移住してきた人もいると思われます。そのような人々にとって、Mastodon でもいわゆる「凍結」のような処置が行われたという事実に衝撃を受けたり失望したりするのは、ある種自然なことのように思われます。

その巨大インスタンスは、個人によって運営されています。一個人がある人の発言に対してサイレンスという処分をしたという構図は、Twitter 運営が Twitter アカウントを凍結するという構図よりも独裁的に映るかもしれません。また、その処分に一貫性がない、遡及的であると批判する人もいます。これについては、私はコメントするべき立場にないと思うので、この真否は置いておきます。

しかし、ここでTwitterとMastodonをその括り方で比較するなら、そこには決定的な違いがあります。それは、Mastodonには多くのインスタンスがあり、とあるインスタンス管理人から処罰を受けても他のインスタンスに移住すればこれまでと殆ど変わらずに人間関係を維持できるという点です。Mastodonにおいて排除(=凍結)されるということは、Mastodon全体から排除されたわけではなく特定のインスタンスから排除されたに過ぎないわけです。この考え方は重要で、これを誤ると分散型SNSの本質を見失います。

何が「自由」を担保するのか

Mastodon の「自由」を担保するのは、分散(あるいは decentralization)だと考えます。Mastodon の「自由」は、ユーザーがどのインスタンスでどのような発言をしても排除されないという意味ではありません。あるインスタンスで排除されても、他のインスタンスに移れる。そして、自分のインスタンスを持つことすら可能であるという意味なのです。

このように考える人もいるかも知れません。排除されたら他の場所で発言すればいいという考えは、Twitter で凍結されたら他の SNS、最終的には自分のブログを建てればいいということと同じではないか。

しかし、Mastodon の decentralization という考え方が、この 2 つの考えに決定的な違いを生み出します。後者(Twitter の例)は、Twitter という中央がありそこから排除されたら、Twitter 上の人々とコミュニケーションを取ることはできません。排除される前のように交流するには全員に移住先を伝えてアカウントを作ってもらったりする必要があります。しかし、Mastodon においては、中央が存在しない(=decentralized)ので、ある特定のインスタンスから排除されても別のインスタンスから同じ人をフォローしなおせば、排除される前のように交流できます。ほとんどのインスタンスから排除されてしまったのなら、最終的には自分のインスタンスを建ててしまえば、プロバイダ以外から制限を受けることはありません。

Mastodonの「自由」を担保するもの

以上のことから、Mastodonの自由を担保するのは、

  • 非中央集権性
  • インスタンスを超えた交流
  • インスタンス移動の容易さ

なのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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